メキシコペソとの付き合い方(概要・戦略編)』にも書きましたが、スワポ狙いのトレーダーさんは今のレートでレバ何倍だと幾らの下落まで強制ロスカットされないから大丈夫って考えがちです。そして為替相場が急変して大幅な下落が起きても動かずじっと耐えるだけ。最悪強制ロスカットされるのをただ待つか強制ロスカット一歩手前でやっと手動でロスカットする。果たしてそれでいいのでしょうか?そこまで傷が深くなっちゃうと最早反撃する余力すら残っていないはずです。

座して死を待つの?

前から不思議に思っていましたがスワポ狙いのトレーダーさんは為替レートが急落しても動かない人が多いですよね。これはチャートが読めないせいなんじゃないでしょうか?チャートが読めないのでどこまで下がるのかの見当がつかない。今が底かもしれないからもう少し様子を見よう。これだけ下がったのだからそろそろ反転しそう。認知バイアスにかかって身動きが取れなくなります。

これを『バス待ちのジレンマ』といいます。バス停でバスを待っていてなかなかバスが来ない時。駅まで歩きだそうか、でも折角ここまで待ったのだからバスが来るのをこのまま待とうか。この状況に似ているのです。実験をすると駅まで歩きだせずバスを待ち続ける人が多いといいます。待った時間が無駄になってしまうのが嫌ってのもありそうです。茹でガエルの実験も似た感じですね。FXで考えると損切りをせず自立反発するのを待つだけの状況と似ています。

駅までバスで5分、歩いて10分だとします。もしバス待ちしている人が何らかの方法でバスは後10分後に来ると分かったとすると歩ける人は皆駅に向かって歩き出すはずです。では2割の確率で3分後に、8割の確率で10分後に来ると分かったら?やはり多くの人が歩き出すと思います。情報が入ると、先の見通しが立つと、人間取る行動が変わってくるんですよね。

チャートを読むというのはこの後者に近い情報を得ることに似ています。100%じゃないけど結構な確率でこうなるっていう見通しです。FXではこれだけでかなり有利に戦えます。結構な確率の方で動けばいいのです。

チャートは読めた方がいい

チャートが読めると何がいいのでしょうか。それはレートの大まかな変動の見通しが立つことで、損切りポイントとエントリーポイントの見通しが立つことにあります。手仕舞いと仕掛けの見通しです。これは為替差益を狙っていく時かなり有利になります。

また損切りポイントが分かるので無駄にレバレッジを抑える必要がなくなります。安全を見越せばレバ2倍以内、高くても3倍以内。色々な指南書系ブログに書いています。大幅な下げ展開でもじっと動かない戦略でしたら必要でしょうが、ある程度損切りポイントに見通しが立っていればレバはもう少し高めでも強制ロスカットされることはありませんので有利にスワポ運用ができます。

もちろん見通しが外れることもあるでしょう。上で損切りしてここまで落ちると見込んでいたのにその前で反転上昇してしまいエントリーするタイミングを逸したりとか。そんな時のリカバリーについては次回の『メキシコペソとの付き合い方(戦術編②:エントリーと損切り)』で解説します。

チャート分析

私が提唱しているチャート分析は実はそれ程高度なものではありません。最も単純なものですと分析というのがおこがましいレベルのものになります。スキャルピングやデイトレのように超短期や短期トレードで要求される高度なものではないのです。長期保有が前提のスワポトレード向きのもっと大きな時間軸、しかも基本は期間高値と安値を使うだけです。これから少し事例を交えて説明します。

まず見るチャートですがペソ円ではありません。ドルペソとドル円です。ペソ円レートというのはドルペソとドル円のレートから計算によって導き出された計算結果に他なりませんので、ペソ円の動きを見るというのはドルペソの動きとドル円の動きを2つ同時に追いかけることになります。2つの要素を同時に追うよりも1つ1つの要素をそれぞれ別々に追いかけた方が解析が楽だし精度も上げやすくなりますので別個に追いかけた方がいいのです。なのでペソ円をいきなり追いかけるよりドルペソとドル円を別々に見ることにします。見る時はドルペソ7割、ドル円3割程度の注意配分です。基本はドルペソ

皆さんも聞いたことありませんか?このラインが意識されているとか、ここを突破すると次はこのラインが意識されるってフレーズ。これって基本は期間安値や期間高値を使っているだけです。この手法だけでもかなり効果的です。使うのは基本日足、補足的に4時間足と週足。それぞれローソク足で144本前後。144本というと4時間足で24日分(1カ月強)、日足で144日分(7カ月弱)、週足で144週分(3年弱)となります。時間足だと6日分にしかなりませんので中・長期トレンドを見る場合には短すぎます。ごく短い傾向を見るにはいいのですが。

まずドルペソの日足のチャートの期間高値(ペソ安値)と期間安値(ペソ高値)に合わせて水平線を引きます。これが短期、中期のベーシックな支持線と抵抗線になります。もちろん日足チャートでトレンドラインが引けるのであれば引いて構いませんしそれらを抵抗線、支持線として使っても構いません。以下では単純に4時間足と日足の期間高値、期間安値を使った場合の例を示します。尚、使用しているチャートツールはMT4です。国内のFX会社の多くがドルペソの通貨ペアは扱っていませんよね。海外のFX会社になります。MT4について質問ある方はコメント欄にコメント下さい。

USDMXN 4時間足

USDMXN 日足

ね?拍子抜けするほど簡単でしょ?4時間足から描きましたが僕は基本日足をメインにしています。日足で何本か平行線を引いてその補助として4時間足を使う感じです。説明を簡単にするために抵抗線(上側)を2本、支持線(下側)を2本としました。

平行線はトレンドが形成されているというよりもボックス圏で推移する場合の目安になります。FXの場合ボックス8割トレンド2割と言われるのでメインはボックスの水平線、明確にトレンドが見えた時にトレンドラインを使うのがいいと思います。

日足チャートで黄色楕円で囲っているところは複数のローソク足のヒゲがタッチ又はかなり接近しているところです。水平線やトレンドラインは複数のヒゲ等のサポートが多ければ多いほど意識されれるラインとなりますのでより強力なものと考えることができます。例の場合、4時間足の抵抗線と日足の支持線、特に日足の支持線はけっこう強いラインとして意識されやすいですね。

これら短期と中期の抵抗線と支持線の値を使って安値高値シートのエントリーポイント、利確ポイント、損切りポイントを決めていきます。それは次回以降の話で

メキシコペソとの付き合い方(戦術編②:エントリーと損切り)』に続く(未公開)